「写真復元ソフトは無料のものじゃダメなの?」という疑問は自然です。実際、「PhotoRec」という完全無料のデータ復元ツールがあり、Macでも使えます。では、なぜ有料アプリを使う人がいるのでしょうか。
この記事では、PhotoRecと「思い出救出」を正直に比較します。PhotoRecのデメリットも隠さず、「どちらを選ぶべきか」の判断基準をお伝えします。
ITリテラシーが高くターミナル操作に慣れているなら、PhotoRecも十分選択肢になる。初心者・初回利用なら「思い出救出(スキャン無料)」が圧倒的に楽で確実。
PhotoRecとは?
PhotoRecはCGSecurity社が開発したオープンソースのデータ復元ツールです。世界中のエンジニアが使う実績あるソフトで、復元性能は高いです。無料で使えますが、GUIがなく、ターミナル(CUI)での操作が必要です。
PhotoRecをMacで使う場合の手順(概略)
$ brew install testdisk
$ sudo photorec /dev/disk4
# ← キーボードでメニューを操作
# パーティション選択 → ファイルシステム選択 → 保存先選択...
$ sudo photorec /dev/disk4
# ← キーボードでメニューを操作
# パーティション選択 → ファイルシステム選択 → 保存先選択...
上記のようにターミナルを使い、キーボードのみで操作します。マウス操作は一切できません。
徹底比較
| 比較項目 | PhotoRec(無料) | 思い出救出 |
|---|---|---|
| 費用 | 完全無料 | スキャン無料、復元は290円〜 |
| 操作方法 | ターミナル(CUI)のみ | GUIアプリ(マウス操作) |
| 復元前のプレビュー | ×(復元してから確認) | ○(サムネイルで事前確認) |
| 特定の写真だけ復元 | ×(全ファイルが対象) | ○(選択した写真だけ復元) |
| ファイル名の保持 | △(連番になる) | ○(元のファイル名で保存) |
| 初心者向け | ×(難易度高い) | ○ |
| Apple Silicon(M1〜M4) | ○(Homebrewから) | ○(ネイティブ対応) |
| 復元性能 | 高い(業界標準) | 高い(PhotoRecエンジン内蔵) |
「思い出救出」は内部でPhotoRecエンジンを使用しています。つまり、復元性能はPhotRec同等でありながら、直感的なGUIで操作できます。
PhotoRecの「復元後の問題」
大量のファイルが出てきて目当てのものが見つからない
PhotoRecはSDカード全体を深くスキャンするため、削除された写真だけでなく、カメラのシステムファイルや断片データも大量に復元されます。結果として数千〜数万ファイルが出てきて、目当ての写真を探すのに大変な手間がかかることがあります。
ファイル名がすべて連番になる
PhotoRecで復元されたファイルは「f0001234.jpg」「f0001235.jpg」のように連番になります。元のファイル名・日時情報は失われるため、旅行のどの日の写真かを判別するのが困難です。
PhotoRecを使う場合、管理者権限(sudo)が必要です。またターミナル操作のミスで誤ったドライブを指定すると、Macの内部ストレージに影響する可能性があります。初心者は注意が必要です。
「思い出救出」でのPhotoRecエンジン活用
「思い出救出」はPhotoRecをバックエンドエンジンとして使用しながら、以下の点を大幅に改善しています:
- スキャン結果をサムネイル一覧で表示 → 目当ての写真をすぐ特定
- 復元したい写真だけをチェックして選択的に保存
- EXIFメタデータから撮影日時・ファイル名を可能な限り復元
- 管理者権限はアプリ側で安全に処理(ターミナル不要)
PhotoRecで十分なケース
- ターミナル操作に慣れているエンジニア・IT技術者
- 全ファイルをまるごと復元して後から選別しても構わない
- 費用を一切かけたくない